わたしはダマサレナイ!!
第19話 投資詐欺被害の救済を装う詐欺
投資詐欺被害の救済を装う詐欺とは?
この詐欺は探偵を名乗る業者が「金融取引の詐欺に遭った方の債権を回収する」などと電話で話を持ちかけてくることから始まります。探偵だから知り得た情報があるように匂わせ、相手を信用させるのです。
ここで注意したいのは、探偵は法律上、第三者の債権回収はできないということです。探偵を名乗る業者が電話などで第三者に債権回収を持ちかけるということは「できない(やってはいけない)仕事をやる」という契約をすることになり、それにより報酬を受け取ることは詐欺に当たります。
第三者の債権を回収することができるのは、法務省が許可した「サービサー」と呼ばれる債権回収業者と弁護士、司法書士だけです。
投資詐欺などの被害者の個人情報は、悪質業者の間に出回っており、「次に騙すための名簿」となっています。こうして損を取り戻したい、被害を回復したいと思っている人のところへ勧誘の電話やDMが届き、二次被害、三次被害へと新たな被害を生み、事態はより深刻になっていきます。
しかし勧誘を受けた人は、自分の個人情報が漏えいしていることには気付かず、悪質業者の話を鵜呑みにしてしまうのです。
こうした二次、三次の被害に遭わないようにするためには、まず社債や未公開株などの投資詐欺の被害回復は非常に困難であるということをしっかり認識することです。
また見知らぬ業者からの「損を取り戻しましょう」、「被害を回復しましょう」などという勧誘には、絶対に耳を傾けず、話に乗らないことが大切です。
お困りの際は、お近くの消費生活センター相談窓口に相談をしてください。
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