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わたしを守る「生命保険」

4. 保険で貯めるメリットとデメリット

(4) 年金保険で貯めるメリットとデメリット

年金保険は、60歳や65歳から、10〜20年といった長い期間にわたって、年金を受け取ります。以前は、生きている限り年金を受け取れる「終身型年金」もありましたが、金利水準の低下や日本人の寿命が伸びたことを受け、現在はほとんど販売されていません。

個人年金保険

(10年確定年金の例)

確定年金タイプの個人年金保険は、生死に関係なく契約時に定めた一定期間(この図の例では10年間)、年金を受け取ることができます。年金受取期間中に被保険者が死亡したときでも、残りの期間に対応する年金または一時金が支払われます。
年金受取開始前に被保険者が死亡したときは、死亡給付金を受け取れますが、その金額は一定ではなく、将来の保険金・給付金の支払いに備えて積み立てられる部分そのものに相当し、保険料の払い込みにつれて徐々に増えていきます。

メリット:計画的に個人年金を準備できる

年金保険では、「65歳から20年間、毎年60万円の年金を受け取る」または「40歳から64歳まで月2万円の保険料を払って65歳から年金を受け取る」など、自分の年金をプランニングすることができます。また、年金が、保険によって年1回や月1回など定期的に払われるので使いやすこともメリットです。契約のときに、将来受け取る年金額が決まる確定給付型であるのも特徴です。

保険料を一括で払う「一時払い」タイプを選べば、臨時収入があった時や退職金などで払い、老後に備えることができます。

個人年金保険の保険料は、一部が所得税控除の対象になります。一方、iDeCo(個人型確定拠出年金)は掛け金の全額が所得税控除の対象になります。自営業者や小規模企業の経営者は、公的な退職金づくりの制度『小規模企業共済』の掛け金が全額、所得控除になります。個人年金を検討するときには、まず、これらの制度を比較してみてください。

デメリット:計画変更がしにくい

年金保険のデメリットは、プランを変更しにくいことです。途中で、結婚、住宅購入、子どもの教育など、老後の資金以外の目的でお金が必要になったとき、貯めてきた資金を取り崩すことができません。また、解約すると損が出てしまいます。そういうわけで、ライフプランが固まってない20代、30代で年金保険に加入することはお勧めしていません。

年金の受け取り開始年齢は5歳単位などで変更できます。受け取り前に一度検討しましょう。ただし、受け取り期間を10年から15年にというようには変更できないことが多いようです。

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