わたしを守る「生命保険」
3. 年代別、ライフスタイル別に保険を選ぶ、見直す
(8) 退職で保険を見直すときは死亡保障をカットする。医療保障を確認する
退職も生命保険を見直す好機です。退職時には、夫婦二人分の老後の生活費が準備できているはずです。二人分の備えがあれば、一人が亡くなっても生活費に困ることはまずありません。これ以降は、パートナーの生活費を保険で残す必要はないと考えられます。パートナーのために入っていた死亡保険は解約、または減額するといいでしょう。
退職以降、病気やケガでの入院、特にがんへの備えを厚くしたいと考える人は少なくありません。まず自分とパートナーの医療保障、がん保障を確認しましょう。保障額が少ない、あるいは、保障が65歳などで切れてしまうといった場合は、新たに医療保険やがん保険を検討してもいいでしょう。
ただ、60歳以上で医療保険やがん保険に加入しようとすると保険料はかなり高くなります。また、保険料の支払いが終身になるのが一般的です。これらのことから、保険より貯金で備えるほうがよい場合もあります。保険料が月1万円なら60歳から90歳までに計360万円払う計算です。十分な貯金があるなら、一部を入院や手術に備えて取っておくほうが合理的かもしれません。