わたしを守る「生命保険」
3. 年代別、ライフスタイル別に保険を選ぶ、見直す
(2) 20代、30代独身なら、医療保険
社会人になって経済的に独立したら、保険も自分で考え、備えましょう。
1. で、保険には「生きるための保険」と「死んだときのための保険」のふたつがあることをお話しました。まず考えたいのは、「生きるための保険」です。
「医療保険」は、ケガや病気で入院したときに、入院1日あたり5,000円、手術1回につき5万円といった形で給付金が支払われる保険です。
日本は、高額療養費制度など公的な健康保険制度が充実しているので、入院や手術でもそれほど高額な費用を負担しなくてすみます。それでも、医療費は保険で備えたい、貯金で医療費を備えるのが難しいという人は、シンプルな「医療保険」を選ぶといいでしょう。
高額療養費制度を利用される皆さまへ(平成30年8月診療分から) (厚生労働省HPへリンク)
若いうちに「医療保険」に入ると、比較的安い保険料で一生の保障を手に入れることができます。入院1日あたり5,000円の保障なら、保険料が月2,000円以下になる契約もあります。同じ保障内容の保険を50代、60代で契約した場合、月払い保険料は、数倍に上ることになります。
契約するときは、保険料の払い方をチェックしましょう。医療保険の主流は、保障が生きている限り続く終身タイプです。60歳や65歳まで保険料を払う「短期払い」と、生きている限り払い続ける「終身払い」があります。終身払いにすると月々の保険料は安くなりますが、長生きするほど保険料の総額は多くなります。もともと保険料の安い20代、30代は、短期払いにしても保険料はそれほど高くなりません。無理なく払えるなら短期払いがお勧めです。
また、インターネットを通じて加入する「ネット保険」も、保険料を比較的安く抑えることができます。