わたしを守る「生命保険」
3. 年代別、ライフスタイル別に保険を選ぶ、見直す
(6) 家を買ったら、死亡保障を減らす
保険の見直しは、不要になったとき保険を減らすことも大事です。
家を買ったときは、見直しの好機です。住宅ローンを組んで家を買うときは、同時に「団体信用生命保険」を契約するのが一般的です (注)。ですから、もともと適切な死亡保障を手当てしていれば、「家を買ったタイミングで、団体信用生命保険で契約した金額分=ローン借り入れ分の死亡保障を減らす」のが合理的な考え方です。
- (注)
- ごく一部(住宅金融支援機構の「フラット35」など)を除き、ほとんどの住宅ローンは団体信用生命保険への加入が義務付けられています。「団体信用生命保険」とは、住宅ローンの契約者が死亡・高度障害状態になったときに、残りのローンを肩代わりしてくれる保険です。保険金額は、借入額と同額でスタートし、ローン残高が減るにつれて同じだけ減っていきます。たとえば、3,000万円のローンが残っているときに住宅ローン契約者が亡くなると3,000万円が、また、500万円のときなら500万円が保険会社から貸し手の金融機関に支払われます。これによってローンが完済され、残された家族はその家に住み続けることができます。
死亡保障は「減額」という方法で、たとえば3,000万円の保障を1,000万円に減らすことができます。減額すれば、支払う保険料も少なくなります。その分を貯金や家族の楽しみなどに回すことができます。
住宅購入は生命保険の減額を考える好機です。ぜひこのタイミングをお見逃しなく。減額の相談は、加入している保険会社または専門家(たとえば、保険商品の販売をしていない独立系のファイナンシャルプランナー(FP))にするとよいでしょう。