わたしを守る「生命保険」
2. 上手に選ぼう
(2) 保険料は必要経費なのでシビアに考える
生命保険は、支払った保険料分を必ず全額受け取れるわけではありません(貯めることが目的の学資保険や年金保険などは除きます)。
医療保険を契約しても、入院や手術をしなければ給付金は払われません。月3,000円の保険料を40年間払い込んで、入院も手術もなかったら計144万円の払い損です。定期保険を契約しても、保険の契約期間中に死亡しなければ保険金は1円も支払われません。月5,000円の保険料を25年間、払い続けたら計150万円です。
しかし、保険は万一の出費増、収入減に備えるもの。医療保険なしで入院や治療の費用がかさんだら、数十万円〜数百万円の支払いに困るかもしれません。
死亡保険なしで一家の大黒柱が亡くなると、残された家族の生活費や、養っていた子どもの学費などが、数百万円〜数千万円足りなくなるかもしれません。
起こってほしくないことが起こったとき、自分の生活、家族の生活を守るために生命保険は大きな役割を果たします。つまり、暮らしを守るための必要経費なのです。
ちょっと考えるとわかりますが、実は、保険金を受け取って元を取るより、死亡や入院などに遭遇せず、保険金を1円も受け取らない方が幸せです。掛け捨てになっても納得できる保険料(負担額)はいくらなのかを考えてみましょう。