活動内容・方針
平成23年度活動方針
1.平成22年度の活動を振り返って
平成22年度は、「正しい知識を正しく伝える」をテーマに掲げ、積極的に活動を展開した。
このテーマには、「対象者ごとに最も適切な内容を選び、相手に理解されるように伝えたい」という願いを込めていた。実際には「金融知識を必要とするその人自身が、関心を持っていない」ケースが多いため、この願いを達成することは必ずしも容易ではない。しかし、当委員会では、例えば、各地の講演会の内容や講師の選定等に際して、各地金融広報委員会と問題意識を共有するように努めた。また、教育関係者が金融教育の授業イメージを理解し易いように、その実践例を紹介するDVDを作製したり、広報誌「くらし塾 きんゆう塾」で、高齢者向けの解説記事にはできるだけ平易な記述を心掛け、一方、若者向けの記事には漫画を入れたりするなど、情報の伝達方法についても工夫した。
主な活動実績は、上述のほか、以下のとおりである。
(1)「金融教育フェスティバル」
- 一般向け講演会、親子向けプログラム、教員向けセミナー等を同じ会場建物内で開催するもので、各地金融広報委員会との共催で7回開催した。当委員会の委員団体等からは、資料提供や講師派遣等で協力を得た。
(2)小・中・高等学校の教員向けのセミナー
- 東京で全国の教員向けのセミナーを開催したほか、各地金融広報委員会が開催する教員向けのセミナー等に対しても、講師の紹介等で、積極的に支援した。
(3)「金融商品なんでも百科」の全面改訂
- 金融機関が扱う主な金融商品の特徴、リスク等について中立・公正な立場から解説した冊子を、2年振りに全面改訂した。
(4)海外の金融教育に関するレポートの公表
- 世界金融危機への反省を踏まえて諸外国で金融教育が一段と重視されるようになっていることを紹介した。
(5)「子どものくらしとお金に関する調査」
- 小・中・高校生を対象とする大規模アンケート調査。平成17年度に第1回を実施したもので、今回第2回を実施した。