活動内容・方針
平成21年度活動方針
1.平成20年度活動を振り返って
平成20年度は、前年度のテーマである「基本を多くの人に伝える」から、もう一歩働きかけを進めるといった意味を込め、「みんなで学ぼうお金の知識」を活動テーマとして掲げ、金融知識普及と金融教育を両輪に、両者のバランスをとりながら積極的な活動を展開してまいりました。
すなわち、金融教育の面におきましては、金融教育に取り組みやすいように工夫を凝らした教員向け冊子「はじめての金融教育」を作成し、全国の学校、教育委員会等に配布しました。また、前年度に作成した小学生向けホームページ・コンテンツ「おかねのね」の普及のため、広告等情宣活動を重点的に展開しました。さらに、米国の金融教育の実情を調査し、結果を公表しました。また、金融教育の実践の充実につなげていくため、東京で大規模な教員セミナーを開催しましたほか、各地金融広報委員会が開催する教員対象のセミナー・研修等についても、講師の紹介などにより積極的に支援しました。この間、金融教育公開授業、作文・小論文コンクールなどの金融教育関連事業を引き続き実施しました。
一般向けの広報活動の面では、20年11月に、4回目の開催となる金融教育フェスティバルを多くの委員団体の協力をいただき、初めて2日間の日程で開催しました。また、「知るぽると」を金融に関心の薄い方々にも知っていただくため、昨年度に続きテレビCMの放映、電車ポスターの掲示等、広報キャンペーンを積極的に展開しました。この間、広報誌「くらし塾 きんゆう塾」は、内容を見直しのうえ積極的に全国の図書館等に配布しましたほか、各地金融広報委員会が主催する講演会や講座・講習会の支援、刊行物の作成・配付、通信講座の実施、ホームページを通じた情報発信などの活発な活動により、金融知識の普及活動を充実してまいりました。
また、前年度に見直しを行った「家計の金融行動に関する世論調査」を継続実施しましたほか、5年振りに「金融に関する消費者アンケート調査」を実施し、全国の消費者の金融知識などについて確認することができました。
こうした活動に当たりましては、委員・関係団体、各地金融広報委員会、関係官庁、教育関係者等から、多大なご協力をいただき、連携も一段と深まったものと認識しております。