企業年金
第1部 企業年金の基礎知識
第2章 あなたの入っている企業年金は何でしょう?
3.厚生年金基金の場合
公的年金である厚生年金と混同しやすい厚生年金基金。また、正社員のみならず、パート社員や契約社員でも厚生年金基金に加入していることがあります。正社員でなくても次の方法を参考に自分が加入しているか確認してみましょう。
- 給与明細を見る
- 厚生年金基金だよりが届く
- 「ねんきん定期便」を見る
- 企業年金連合会で確認する
- 就業規則、退職金規程等を見る
- 会社の人事・総務の担当者へ確認する
(1)給与明細を見る
給与明細の「控除」の欄に「厚生年金基金掛金・保険料」についての項目があり、そこに金額が入っていれば、厚生年金基金に加入しているはずです。
(2)厚生年金基金だよりが届く
多くの厚生年金基金は、基金の状況などを報告するために「基金だより」を発行しています。その「基金だより」が届くのであれば、厚生年金基金に加入していると考えてよいでしょう。しかし、最近は印刷された「基金だより」の発行ではなく、厚生年金基金のホームページで情報を提供する基金も多くなっています。
(3)「ねんきん定期便」を見る
毎年、誕生月になると届く「ねんきん定期便」。次の図にあるように「これまでの加入履歴」のところに厚生年金基金の加入期間が書いてあれば厚生年金基金に加入している(加入していた)ことがわかります。
(4)企業年金連合会で確認する
2004(平成16)年に厚生年金基金連合会にかわり企業年金連合会が発足しました。新しい企業年金制度も増え、また、企業年金の持ち運び(ポータビリティ)もできるようになったため、企業年金の中心的な役割を担うべく組織されました。
この企業年金連合会のホームページで、中途で退職した人等の記録を預かっているかどうかを確認することができます。
企業年金記録確認サービス(企業年金連合会HPへリンク)
加入が確認できるのは厚生年金基金と確定給付企業年金に加入していた人です。「企業年金記録確認サービス」という画面で、基礎年金番号などを入力すると、加入記録が連合会にあるかどうかが確認できます。また、記録が確認できれば、「移換完了通知書」、「年金の引き継ぎのお知らせ」の再発行をしてもらうことができます。
(5)就業規則、退職金規程等を見る
会社の規程のどこに厚生年金基金に加入していることが記載されているかは、会社によって違いますが、一般的には、就業規則の福利厚生、あるいは退職金に関するところや退職金規程などに記載されている場合が多いようです。しかし、会社によっては規程に記載をしていない場合もあります。