企業年金
第1部 企業年金の基礎知識
第2章 あなたの入っている企業年金は何でしょう?
1.確定給付企業年金(規約型/基金型)の場合
確定給付企業年金は2002(平成14)年4月に始まりました。企業がこの制度を導入するには社員の同意が必要です。導入後に入社した場合など自分で同意していない場合は、次の方法で確認します。
- 入社説明・入社案内で確認する
- 就業規則、退職金規程等を見る
- 給与明細を見る(社員負担分がある場合)
- 会社の人事・総務の担当者へ確認する
(1)入社説明・入社案内で確認する
入社説明、入社案内の書類の中で、「退職金」または「福利厚生」の説明をしているところを確認しましょう。次のような説明などがあります。
- 例)
- 退職金は○○企業年金規約に基づき支給されます。
- 退職金は確定給付企業年金から支給されます。
- 退職金として確定給付企業年金を導入しています。
- 企業年金として確定給付企業年金を採用しています。 など
(2)就業規則、退職金規程等を見る
就業規則、退職金規程などの内容や書き方は会社によって違いますが、例(図表1-2-2)を参考に、福利厚生や退職金の項目などに「規約型企業年金規約」、「○○基金 企業年金規約」、「確定給付企業年金法」に基づき…などという記載があるか確認してみましょう。
(3)給与明細を見る(社員負担分がある場合)
企業年金は基本的に会社が掛金を負担し、社員が年金や一時金を受け取ります。しかし、中には社員も一定の範囲の中で掛金を負担することで、将来の年金額を増やすしくみにしている会社があります。このような場合は次の図のように給与明細の控除の欄に「退職金掛金」、「企業年金掛金」、「確定給付掛金」などの項目があり、金額が入っていれば、あなたは確定給付企業年金に入っているというわけです。