大学生のための 人生とお金の知恵
I. 人生のデザインとお金
2. 人生のデザインを描く
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大学時代は、以下のような時期と考えられます。
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ライフデザインを描き、人生で実現したい夢を自覚する
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社会人として自立し、夢を実現できる力を身につける
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ライフデザインとは、「将来、どんな人生を送りたいか」についての自分の構想です。自分の価値観に基づいて、人生の生き方の構想を描くことです。
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ライフデザインを描く目的は、自分の“幸せ”を実現することです。そのためには、自分の価値観や夢(希望)を自覚することが大切です。
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「夢(希望)」とは、人生において実現したいことです。
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「夢(希望)」は、人によってさまざまです。たとえば、仕事や社会貢献、恋愛や結婚、子どもや 親との関係、くらし、趣味、遊びなどに関するものが考えられます。
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ライフデザインを描くことは、「自分にとって何が“幸せ”なのか」と自分に問いかけ、「ぜひ実現したいことは何か」「実現できないと後悔しそうなことは何か」と考えることから始まります。
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20代の早い時期に、人生のデザインを描き、夢を「目標」と位置づけ、実現するための努力を始めることで、実現する可能性が高まります。
《演習1》 ライフデザインを描いてみる
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人生で「ぜひ実現したい」と思っていることを、3つくらい挙げてみましょう。
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[例]こんな仕事をしたい、こんなくらしをしたい、こんな人と結婚したい、子どもは何人欲しい、親孝行したい
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コラム2ヒトは夢を描く
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ヒトの特徴は、好奇心が強く、夢を描くことにあります。たとえば、「海の向こうに行ってみたい」「(高い山などに)登ってみたい」「空を飛んでみたい」「月に行きたい」などです。
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これらの夢は、すべて実現しています。たとえば「月に行く」ことが実現したのは、「月に行きたい」との夢を「目標」と位置づけて(1960年代のアポロ計画)、実現に向けて資源(ヒトの時間・労力、お金、技術)を投入したためです。
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ライフデザインが重要な理由は、これと同じです。人生の夢を描き(=ライフデザイン)、夢を「目標」と位置づけ、実現するための努力を続ける(自分の時間・労力、お金を投入する)ことによって、実現する可能性が高まります。