第46回 全国婦人のつどい
「暮らしと金融・経済に関する消費者セミナー」
第一分科会講義(要旨)「これからのライフプランについて」
お金を上手に使って豊かな老後を
最後に、老後資金の分散について考えてみましょう。
お金を貯めるときには優先順位があります。まず「安全資金」、これは誰でも一番最初に貯めなければならないものです。いざという時のために、200万円から300万円ぐらいはとっておいてください。夢の前にまず安心の土台を作らなくてはなりません。
先ほどもお話ししたように、高齢期においては、医療や介護に関して不安を感じるケースが増えてきます。民間の医療保険や介護保険を上手に利用するとともに、預貯金で安全資金を確保しておけば、いざという時も安心でしょう。
子どもに遺すお金をとりわけてしまいましょう。資産を子どもに遺さないという考え方でもかまいませんし、子ども一人ひとりにある程度は遺してあげたいと考えるなら、保険商品などを活用して確保してしまうという手もあります。
それらが確保できたら、いよいよセカンドライフプランです。より豊かに自分らしく暮らすために、第二の人生のテーマを決めて、価値観や優先順位に沿った資金配分をしていきましょう。いざという時のお金や子どもたちのためのお金はすでにとってあります。残りは安心して使ってください。不安だといってお金を抱え込むのではなく、上手にお金を使っていただけたら、楽しいセカンドライフを送れるのではないかと思います。