家計の金融行動に関する世論調査
家計の金融資産に関する世論調査[二人以上世帯](平成15年まで)
貯蓄と消費に関する世論調査 平成11年調査結果
IV 生活の設計
1. 生活設計の策定状況
「生活設計を立てている」世帯は約3割、「今後は生活設計を立てるつもり」の世帯は4割強になっている。こうした生活設計の有無と、心の豊かさの実感との関係をみると、生活設計を立てている世帯ほど「心の豊かさを実感している」世帯の割合が多くなっている。
(図表22)生活設計の策定<問30(a)>
2. 貯蓄の目的
貯蓄がある世帯が貯蓄目的として挙げている内容としては、「病気・災害への備え」が最も多く、次いで「老後の生活資金」、「こどもの教育資金」が続いている。このうち、「老後の生活資金」はここ数年増加傾向を辿っている。
(図表23)貯蓄の目的(3つまでの複数回答)<問10>
3. 老後の生活
(1)老後の生活への心配
老後の生活について「心配している」世帯(注)の占める割合は、引続き高水準となっている。ただ、前年対比でみると、物価の落ち着きを映じて、高齢者を中心に若干減少。
(注)「心配している」世帯は、「非常に心配している」世帯と「多少心配している」世帯の合計。
(図表24)老後の生活への心配<問36(b)>
(図表25)老後の生活を心配している理由(複数回答)<問37>
(2)年金に対する考え方
老後の不安に大きな影響を与えている年金について、年金では「ゆとりはない」(注)と受け止める世帯は、世帯主年齢60歳未満の世帯では横這い、同60歳以上の世帯で若干減少となった。
「ゆとりはない」とする理由を窺うと、世帯主年齢60歳未満の世帯では、「医療・介護費用の個人負担が増える」という支出面での不安が減少しているが、年金支給金額が「切り下がるのではないか」という収入面での不安が増加している。一方、世帯主60歳以上の世帯は、「医療・介護費用の個人負担が増える」という支出面での不安だけが減少し、年金支給に対する不安はさほど増加していない。
(注)「ゆとりはない」は、「年金だけではゆとりがない」と「ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる」の合計。
(図表26)年金に対する考え方<問39(a)>
(図表27)年金だけではゆとりがないと考える理由(ゆとりはないと回答した世帯、2つまでの複数回答)<問39(b)>