金融商品なんでも百科
(平成27・28年用)
金融商品の選び方・組合せ方
金融商品を上手に選ぶための基本は?
世の中には、預貯金、株式、債券、保険などさまざまな金融商品があります。どれを選ぶか悩んでしまうことも少なくないでしょう。
皆さんは服を選ぶときどんなことを考えますか。1.まずは自分に合った色やサイズやデザインそしてフォーマルか普段着かなどの具体的な目的も考えますね。2.そして素材や値段などその洋服そのものの内容をいくつか比較して吟味しますね。3.そして季節や天候など外的状況も考慮しますね。4.また買う場所もデパートやブティックなど利便性も考えて選びますね。
金融商品を選ぶのも基本的には同じです。やみくもに金利が高いからといって飛びついたりせず、冷静に次の点を検討して意思決定しましょう。
- 目的と計画-まずは「自分の目的や計画に合う」ということです。これはあなたの生活設計つまりライフプラン上の目的を考えることです。
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金融商品の比較-次に金融商品そのものの内容を比較検討します。値段やコスト、メリット・デメリットそしてリスクとリターンです。そのためには安全性・流動性・収益性を中心とする金融商品の内容をよく知ることが大切です。
- 経済環境-服を選ぶときは「季節や天候」という外的環境を考慮しますが、金融商品の場合は、インフレやデフレ、金利や為替・株式市況などの「経済状況」を考慮しなければなりません。
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金融機関の比較-最後に「購入場所」です。金融商品の場合も、銀行・証券会社・保険会社の窓口のほか、インターネットなどいろいろあります。購入する金融機関が破綻してしまっては困りますね。
また、歳を重ねるとともに着る服も異なってくるように、人生のさまざまな局面で、自分に合う金融商品も変わっていくことでしょう。その間に、経済環境の変化などに伴って、それぞれの金融商品の性格自体が変わっていくことや商品それ自体が無くなってしまうこともあります。
金融商品とうまくつきあっていくためには、こうしたさまざまな情報を集めて金融商品の性格をよく知ったうえで、どれを選べばよいのかを人まかせではなく自分で判断することが最も重要かつ必要だといえます。