やさしいデリバティブ
3 オプション取引
3-2 コールオプションとプットオプション
オプションには商品を買う権利であるコールオプションと、商品を売る権利であるプットオプションの2つがあります。
ちなみに、オプション取引の対象となる商品のことを原資産といい、あらかじめ決めておく売買価格のことを「行使価格」といいます。
- 行使価格
- オプション取引であらかじめ決めておく将来の売買価格のこと
コールオプション
“あらかじめ決めた行使価格で商品を買う権利”のことをコールオプションといいます。
将来、ある商品を買いたいけれど価格が上昇してしまう恐れがある場合、コールオプションを買っておきます。
売買時の市場価格が行使価格より高くなった場合は、権利行使により、商品を市場価格より安い行使価格で買うことができます。
反対に、売買時の市場価格が行使価格よりも低くなった場合は、権利放棄します。
市場価格で買う方が行使価格より安く買うことができるからです。
プットオプション
“あらかじめ決めた行使価格で商品を売る権利”のことをプットオプションといいます。
将来、商品を売却する予定があるけれども、価格が下落する恐れがある場合、プットオプションを買っておきます。
売買時の市場価格が行使価格より下がれば、権利行使することで市場価格より高く売ることができます。
反対に売買時の市場価格が行使価格よりも高ければ権利放棄します。
市場価格で売る方が行使価格よりも高く売ることができるからです。
まとめ
コールオプションとプットオプションを比較してまとめると、下記のとおりとなります。
コールオプション(買う権利) | プットオプション(売る権利) | |
---|---|---|
買い手 | 買う権利を保有 (権利行使か権利放棄かを選択) |
売る権利を保有 (権利行使か権利放棄かを選択) |
売り手 | 買う権利を付与 (権利行使されれば売る義務を負う) |
売る権利を付与 (権利行使されれば買う義務を負う) |