おかねのね
もしもの時の備えは「保険」
保険は、リスクに対して費用面で困らないように備えるものです。一人ひとりが起こるかどうかもわからないリスクに備えて貯蓄するのは大変ですが、多数で少しずつお金を出し合って、めったに起きないことが発生した場合に保険金が支払われることにより、実際に事故に遭った人は被害をカバーすることができるわけです。それぞれの掛け金は少額でも、いざ事が起きてしまった時にそれなりの額の費用が支払われるというしくみです。
一口に保険といっても自動車事故や病気、旅行時の保険、働けなくなったときの給料の補償など、いろいろな種類の保険があります。クレジットカードなどに保険が付帯していることもあります。
子どものためのほか、家族のそれぞれが、どんなリスクに備えてどのような保険に入っているのか、折に触れて話してみましょう。
修学旅行の前に保険の話をしよう
学校で修学旅行や移動教室に行くことになったとき、怪我や病気が一番気がかりですね。学校は細心の注意をはらって、子どもの安全に配慮しますが、それでも事故などを避けられないこともあります。
出発する前に、団体で加入している保険とその補償内容について、必ず資料を確認したり十分な説明を受けたりしておきましょう。何か起きたときも、まずは保険が適用されるかどうか、問い合わせましょう。
学校を通じて加入する団体保険は、補償範囲が必要最小限のものが一般的です。個別で任意保険に入ることも可能ですので、子どもの状況によっては検討してみてもよいかもしれません。逆に携行品の損害に対する保険などは、子どもに高価なものを持たせないのであれば不要です。
修学旅行の前などに保険の話をすることは、日常に潜むリスクに対して大人がきちんと考えて保険を選んでいることや、保険はどのように役立つのかを、子どもが体験的に学ぶ機会になります。