おかねのね
ほしいもの、どうやって買う?
今の子どもたちは、とても恵まれた環境にあります。子どもたちは6つのポケット、あるいは7つ、8つのポケットを持つといわれており、父、母、双方の祖父母それにおじさん、おばさんと、お金が出てくるポケットがたくさんある子どもも珍しくありません。欲しいものを手に入れることは比較的容易であるといえるでしょう。
ただ、小さい頃から「欲しいものは何でも手に入る」と思い込み、そのまま成長したらどうでしょうか。大人になっても欲求を抑えきれず、欲しいものを手に入れるため収入以上にカードで買い物をし、その結果自己破産に追い込まれる、あるいは万引きや盗みなどの犯罪に走るということも現実に起きています。クレジットカードで買い物をするのも一種の借金です。子どもには「お金を貯めてから買う」という習慣を身につけさせたいものです。
子どもに助言
貯金というのは目標がないとなかなかできないものです。最初は途中で挫折しない程度の金額のもので、達成感を味わわせるのがよいでしょう。貯めている過程では、目標に向かってがんばれるよう記録をつけさせ、実際に目で見て確認できるようにしてあげましょう。貯めることに慣れたら、もっと長期的な目標を持つとよいでしょう。月々いくら貯めると10年後にいくらになるかなど、金利も含めて計算してみると想像も膨らみます。
ただ、貯金そのものが目的となり、楽しみになるようでは「お金を貯めて買う」という目的を実感できません。貯蓄の意義には、将来必要となる教育資金、老後資金など生活設計を考えた長期的な意味ももちろんありますが、いきなりそれを子どもに理解させることは難しいものです。まずは身近な目標を決めて「貯金して手に入れる」達成感を味わい、貯金のクセがつくよう導いていくようにしましょう。
※金利計算については、資金プランシミュレーションをご活用ください。
資金プランシミュレーション
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