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老後を豊かに過ごすために ─リバースモーゲージという選択肢─

(利用が増加した背景)

雇用環境の変化や高齢化、核家族化が利用増加の背景に

では、なぜ今、リバースモーゲージが注目されているのでしょうか。

従来、定年以降の住宅ローンの返済や家の買替え、リフォーム費用などは、貯蓄や退職金などを利用して支払うのが一般的でした。

しかし、終身雇用や定期昇給の廃止など厳しい雇用環境で思うように貯蓄ができない、退職金の金額に期待できないといったケースも増えているようです。

高齢化が進み、将来的な年金支給額の引下げを懸念する人も少なくない中で、住宅ローンの返済などに貯蓄や退職金を使ってしまうと、手持ちの現金が乏しくなり、長い老後の生活費や医療・介護費などが足りなくなる可能性も出てきます。

その点、リバースモーゲージを上手に活用すれば、手持ちの資金を大きく減らすことなく住宅ローンの負担を軽減したり、住む場所や老後のための資金を確保したりすることも可能になります。

核家族化が進んでいることも、リバースモーゲージが注目されている理由の1つです。

子どもに家を残す必要がないのであれば、自分が生きているうちに自宅を資産として有効活用し、より豊かな老後を送るという方法も考えられます。

(リ・バース60の利用状況)

リ・バース60の利用実態を見てみると、2021年度の借入申込者の平均年齢は69歳。そのうち54.5%が年金受給者となっています。

使途の内訳は、注文住宅が30.2%、新築マンションが22.1%、それに住宅ローンの借換え20.9%、戸建てリフォーム19.4%と続いています【図表5】。

【図表5】リ・バース60の資金使途(2021年度)

注文住宅 30.2%
新築マンション 22.1%
借換え 20.9%
戸建てリフォーム 19.4%
中古マンション 3.7%
その他 3.7%
(出所) 
住宅金融支援機構「【リ・バース60】の利用実績等について」を基に監修者作成

また、融資額の平均は1,550万円、毎月の利息の支払額の平均は月3万3,000円となっています。

利用例【図表6】を見ると、融資額を利用して住宅ローンよりも小さな負担で老後のためのリフォームをしたり、家を買い替えたりすることも可能になるようです。


【図表6】リ・バース60の利用例
① 住宅のリフォーム

試算条件

  • リフォーム工事費 500万円
  • 担保評価額 1,000万円(住宅、土地)
  • 変動金利年 3.0%で担保評価額の50%を上限とした場合

融資額 500万円

毎月のローン支払額(利息のみ) 
1万2,500円/月

一般的な住宅ローンの場合の参考例

融資額500万円、返済期間20年、変動金利年1.0%、元利均等返済の場合

毎月のローン返済額 
約2万3,000円/月

  • 変動金利の場合は、金利が見直されると毎月の返済額または支払額が変わる

② 新築マンションへの住替え

試算条件

  • 新築マンション販売価格 3,000万円
  • 担保評価額 3,000万円(住宅・土地)
  • 手持ち金 1,500万円
  • 変動金利年 3.0%で担保評価額の50%を上限とした場合

融資額 1,500万円

毎月のローン支払額(利息のみ) 
3万7,500円/月

一般的な住宅ローンの場合の参考例

融資額1,500万円、返済期間20年、変動金利年1.0%、元利均等返済の場合

毎月のローン返済額 
約6万9,000円/月

  • 変動金利の場合は、金利が見直されると毎月の返済額または支払額が変わる
(出所) 
住宅金融支援機構WEBサイトより監修者作成

つづく


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