おかねのね
百太くんも税金をはらっているよ
社会では、民間で実施することができなかったり、あるいは民間に任せることが適切ではないと考えられているものがあります。そうした分野を公共サービスといい、その費用がみなさん(国民・地域住民)の税金でまかなわれているわけです。具体的には国や地方公共団体(都道府県や市町村)が、みなさんの生活がしやすいように道路を造ったり学校や病院などを建てたりしたり、ゴミの処理や公園の整備なども行っています。また、医療・介護・年金などの社会保障にも税金が使われています。
私たちが生活の安定と向上を願うかぎり、どうしても負担しなければならない社会共通の「経費」だといえます。
税金は、法律の定めに従って必ず納めなければならないもので、このことは、憲法第30条で「国民は、法律の定めるところにより、納税の義務を負ふ。」と規定されています。主な税金としては、個人が納税する所得税、法人が納税する法人税、そして消費税が挙げられます。所得税はそれぞれの所得に応じて納めるしくみになっており、高額の所得がある場合には税率が高くなっています(累進課税)。また、家を売買したとき、退職金や生命保険金を手にしたとき、相続や贈与などで財産を受領したとき、など人生のさまざまな場面に応じて課税されます。自動車や住宅のように所有していることに対して税金を支払わなければならないものもありますし、お酒やたばこ、ゴルフ場や温泉のように、購入したり利用したりすると税金がかかるものもあります。
日常生活のあらゆる場面で税金が関係しています。納めた税金がどのように使われるのかは公表されていますので、こうした点に関心を持ち、使途について考えていくことは、納税者にとっても重要なことです。