おかねのね
キケンに用心
私たちの生活は、常に危険と隣り合わせです。事故・火災・地震・盗難・誘拐・病気やアレルギー、安全と思われていた公園の遊具や衣類のひもでケガをする事故なども報告されています。家庭内にあっても、子どもがドラム式洗濯機の中に閉じ込められる、SNSで被害にあうなど、様々な危険が潜んでいます。
身の周りの危険について子どもと話し合ってみましょう。どんなときに危険があるか(朝や夕方の登下校時間の他に、雨や雪など天候が悪い日なども考えてみましょう)、どこに危険が潜んでいるか(家の中や、パソコンや携帯電話によるやりとりなど)、どんな危険があるか(事故や怪我だけでなく、だまされたり嫌なことをさせられたりすることも)を考えてみましょう。
普段の生活の中で、予想されるリスクや予防の方策について話し合ったり、大人もいろいろな方策でリスクを管理していることを示したりしましょう。その上で、いろいろな環境の中で子ども達をたっぷり遊ばせましょう。そうした経験から子ども達自身が、とっさの時の判断力やリスク管理能力を身につけていくことになることでしょう。
危ないから、禁止する?
危ないからと禁止や規制をするのは簡単ですが、危険を必要以上に怖がって遠ざけていては、子ども達のせっかくの成長の機会を逃すことにもなります。また、大人の監視下にいたり、大人が作ったマニュアルに基づいていても、子どもを守れなかった悲しい事故もたくさんあります。
保護者が最善の配慮をするのはもちろん必要なことですが、大切なのは、子ども達が自ら身の周りに潜むリスクを認知して、危険を遠ざけ、身の安全を確保する行動をし、いざというときに最適な行動がとれるようにすることです。