脳貯金で100歳までイキイキ
第4回コラム プレッシャーやストレスに強い人の脳はどう違う?
初心者・一般向け
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- 脳番地を鍛える
プレッシャーやストレスに強く、勝負強い人は思考系脳番地が発達している場合が多いようです。
自身を主体的に出していけるタイプです。
思考系脳番地を中心にした働きがほかの脳番地に及んでいる
これはスポーツの試合、重要なプレゼンテーション、試験、緊張する相手との対話などどんな場合でも同じです。
プレッシャーに対してどう行動するかです。
呑気にかまえて何の準備もせず、本番で失敗するのではプレッシャーに強いとは言いません。
事前に必要な対策を取る。本番では声を出せる、動ける、自分の意見が言える。
つまり自ら働きかける行為=アウトプットに強いということです。
そこでは思考系・伝達系・運動系脳番地が連動しつつ活発に機能しています。
逆に理解系や記憶系脳番地が発達している人は情報を咀嚼(そしゃく)して受け入れるインプットに強く、包容力に長けているといえます。
しかしプレッシャーには若干弱く、自分を出すのも得意ではないので思考系・伝達系・運動系脳番地を鍛えるとよいでしょう。
また思考系脳番地が強い人は理解系・記憶系脳番地を鍛えれば自然と包容力も増していきます。
主体的に動けて、かつ包容力もあるという形に脳番地を成長させれば、周囲に信頼されるリーダーたる脳の持ち主になれるでしょう。
強みを自覚すれば自己肯定感が増し、弱みを知ればどの脳番地を鍛えるべきかもわかります。
どの脳番地が発達し、どこが弱いのか、自身の得手不得手を振り返って考えてみる時間もまた、脳へのよい刺激になるはずです!
脳番地の場所
脳番地の役割
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思考系脳番地
前頭前野にあって思考や意欲、物事の判断などを受け持つ。
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理解系脳番地
側頭部から頭頂部にまたがり、与えられた情報を理解する。
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記憶系脳番地
海馬を中心とした部位で、記憶の形成や蓄積に深く関与する。
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感情系脳番地
脳深部の扁桃体とその両側の部位で、感情面を表現する。
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伝達系脳番地
思考系とつながり、自分の考えや感情を他者に伝える。
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視覚系脳番地
後頭葉と前頭葉にあり、目からの情報を脳に集積する。
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聴覚系脳番地
理解・記憶系脳番地と連動して耳からの情報を脳に集積する。
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運動系脳番地
脳のてっぺんから左右に広がっていて、体の動きを管理する。
コラムが掲載されているエッセイもお読みください!
脳貯金で100歳までイキイキ
脳番地を積極的に鍛えるトレーニング法です。
強い脳番地をさらに強化し、未熟な脳番地は意識的に育てることで、100歳過ぎてもみずみずしく機能する脳貯金を増やしましょう!
本コンテンツは、金融広報中央委員会発行の広報誌「くらし塾 きんゆう塾」Vol.64 2023年春号(2023年(令和5年)4月発刊)から転載しています。
広報誌「くらし塾 きんゆう塾」目次