脳貯金で100歳までイキイキ
第1回コラム どうしてもムダづかいをしてしまう人は・・・
初心者・一般向け
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さほど必要ではないモノをついつい買って、あとから悔やむような経験、ありませんか?
実はそうした行動にも脳の状態が影響している場合がしばしばあります。
脳の使い方のクセとコンディション不良が2大原因
仕事や家事で疲れ、夕刻に入ったお店での言葉やセール表示などに乗せられて買ってしまうのはままあること。
深夜、たまたま見た買い物サイトで、自分へのご褒美として購入ボタンをポチッと押すことも。
脳の働きが低下しているとき、人はちょっとした思考停止状態におちいります。
ふだんならしないような非日常的行動を通して、その瞬間、脳も活性化して喜びを感じてしまうのです。
この幸福感とその後に訪れる後悔の連鎖がある種のクセになっているのかも知れません。
モノを買うとき、今の自分の思考系や理解系がちゃんと働いているか、感情系だけに動かされていないかなど冷静に見つめることも大切です。
脳番地の場所
脳番地の役割
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思考系脳番地
前頭前野にあって思考や意欲、物事の判断などを受け持つ。
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理解系脳番地
側頭部から頭頂部にまたがり、与えられた情報を理解する。
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記憶系脳番地
海馬を中心とした部位で、記憶の形成や蓄積に深く関与する。
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感情系脳番地
脳深部の扁桃体とその両側の部位で、感情面を表現する。
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伝達系脳番地
思考系とつながり、自分の考えや感情を他者に伝える。
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視覚系脳番地
後頭葉と前頭葉にあり、目からの情報を脳に集積する。
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聴覚系脳番地
理解・記憶系脳番地と連動して耳からの情報を脳に集積する。
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運動系脳番地
脳のてっぺんから左右に広がっていて、体の動きを管理する。
私自身、苦い失敗を多々してきました。
初めて訪れた国で気分が高揚してあれやこれや多額の買い物をしたことも。
それらは今も家にあります。全部ムダな買い物でした。
そんな経験の蓄積があるから、現在は脳の状態やその使い方のクセを理解したうえでモノを選びます。
ムダづかいをしがちな人は、自分の脳の使い方のクセに意識を向けてみましょう。
そうすれば失敗した経験も、次は悔やむことのない行動をとるための脳貯金になるのです。
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脳貯金で100歳までイキイキ
神経細胞が複雑にからみあい、私たちの感覚や思考、動作、生命維持などすべてを管理制御する脳。なかでも重要な8つの分野に注目してみましょう。
本コンテンツは、金融広報中央委員会発行の広報誌「くらし塾 きんゆう塾」Vol.61 2022年夏号(2022年(令和4年)7月発刊)から転載しています。
広報誌「くらし塾 きんゆう塾」目次