初めての1人暮らし、賢いお金の管理術
資金繰りは使う時期に合わせて短期・中期・長期で考える
お金を使う時期に合わせて、短期・中期・長期の3つの時間軸に分けて貯めていくのも賢い管理方法です【図表4】。
時間軸 | 貯蓄の使用目的 |
---|---|
短期 | 毎月の生活費✚生活防衛資金(生活費の3カ月~1年分) |
中期 | 教育費・住居費、その他ライフイベント費 |
長期 | 老後資金、余裕資金 |
- (出所)
- 監修者作成
まず注力したいのは、短期の貯蓄額を増やすことです。
毎月の生活費とは別に、生活防衛資金(失業、病気で休職といった万一のときに使うお金)として生活費の3カ月~1年分貯めることを最優先にしましょう。
そして、教育費、住宅購入の頭金、その他のライフイベント費からなる中期の資金、老後資金と余裕資金が主の長期の資金は、短期を達成したあとに増やしていきましょう。
最適な運用法はお金を使う時期によってそれぞれ異なります。
当座の生活資金を含む短期の資金には、出し入れがしやすい銀行預金が向く一方で、中・長期の資金には、資産を増やすことを意識した投資信託の積立投資などが向きます。
中でも中・長期の資産形成に適しているのは、運用益等が非課税となる「つみたてNISA※」。
- 2024年より新しいNISA制度へ移行予定。
長期的な老後の資産形成には、拠出(積立)時、運用時、受取時に税制優遇が受けられる「iDeCo」を利用するといいでしょう。