初めての1人暮らし、賢いお金の管理術
20代で金融資産※を保有していない人は4割以上いる
- 金融資産の定義は、「運用のためまたは将来に備えて蓄えている部分」です(預貯金のうち日常的な出し入れや引落しに備えている部分は含みません)。
令和4年の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」によると、20代の金融資産保有額は平均176万円です。
ただし、より実態に近いとされる中央値は20万円と、156万円もの差があります。
また、金融資産を保有していないという人が42.1%と、大きな割合を占めているのも特徴です【図表1】。
金額 | 比率 |
---|---|
金融資産非保有 | 42.1% |
100万円未満 | 22.6% |
100~200万円未満 | 11.5% |
200~400万円未満 | 11.0% |
400~700万円未満 | 6.2% |
700~1,000万円未満 | 2.6% |
1,000万円以上 | 2.4% |
無回答 | 1.8% |
平均:176万円、中央値:20万円
- (出所)
- 「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和4年」(金融広報中央委員会)
過去1年間に手取り収入(税引後)の何%ぐらいを金融資産として貯蓄したかという設問では、年間の手取り収入のうち35%以上を貯蓄に回したという人が16.0%もいる半面、まったく貯蓄に回さなかったという人が31.8%と、貯蓄率も2極化しています。
20代だと収入がまだ上がる前で、人付き合いなども多く、なかなかお金を貯められないという事情もあるかもしれません。
しかし、そういった中でも、結婚や子育てでお金がかるようになる前に、しっかり貯蓄・投資を習慣化して、人生を豊かにするための手元資金も用意しておきたいところです。