平成18年度 全国キャラバン金融講座
実施報告
講演の模様
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見城 美枝子
演題「お金の生きた使い方」
商店に生まれ、お祖母様から「お金は生きた使い方をしなさい」と教わって育ち、お金が世の中で「回っていく」ことの大切さを小さい頃から知ったという見城さん。若い頃に住宅を買うという「夢」をかなえたご経験をもとに、夢をかなえるための資金計画を組み、銀行と付き合い信用を作っていくことの大切さなどを学んだ、とお話して下さいました。そして、4人のお子様を育てている中でのご自身の金融教育方針(貯金のさせ方、カードの持たせ方など)や、金融商品との付き合い方について、エピソードを交えてわかり易く講演して下さいました。
清水 國明
演題「幸せなお金持ち」
幸せなお金持ちとは、好きなことをしてお金の存在を意識しない生活をしている人のことで、2番目に幸せなのは、好きなことをしているが、お金持ちではない人です。3番目は好きではないことをしているがお金持ちの人です。もし好きなことをしていないで、お金持ちでもないなら、思いっきり好きなことをして、"楽"ではないけれど楽しい人生を過ごしたほうが幸せだとお話しされました。また、起業家として活躍されている清水さんは、お金の流れを自分だけに向けるのではなく、そのお金の流れを家族や仲間そして地域のためにも向けて、お金が活かされると、お金はまわりはじめるとお話しされ、その時にお金は「感謝の使者」としてやってくるのだと締めくくりました。
ダニエル・カール
演題「ダニエルが語るお金の魅力」
日米の金融教育やお金に関する躾の考え方の違いについて、ご自身の経験をもとに楽しくわかり易くご講演。アメリカでは、子どもに家の手伝いやアルバイトを通じて「お金はもらうものではなく、汗をかいて働いて稼ぐもの」という躾をすること、そうして得たお金だからこそ子どもの頃から「お金の使い方」をよく考える習慣がつくこと、高校生になったら生活学(Marriage & Life)の授業があることなどをご紹介。一方、日本では、何もしなくても「おこづかい」がもらえたり、社会人になるまでは学業に専念してお金のことは考えさせないという家庭が多いことに驚いたと。そして、「お金の魅力」は、生活がいきいき楽しくなるように使うことによって引き出されるという考え方を、楽しいお話の中で教えて下さいました。
星野 知子
「都会暮らし」と「田舎暮らし」の違いについて、自らの体験談を基にお話をされ、今の生活が都会のコンクリートジャングル中心になっているため、「精神的な豊かさ」の方が「経済的な豊かさ」よりもはるかに大切だということを痛感しているとのご意見を述べられました。また、ご自身の投資信託や株式投資についてのご経験談は、とても親近感のわく内容で、「自分の気持ちをお金に替えて投資をする」ことや「単なる利益追求ではなく、愛情や楽しみを持って、その会社を応援する気持ちでお金を預け、利益を分かち合う」という考え方が大切ですと結ばれました。
丸山 晴美
演題 「将来へ今の私ができること」
節約アドバイザーの丸山さんが住宅購入のために実践した体験を講演していただきました。まずは資金を増やすために、ムダの見直しから取り掛かりました。必要なものでなおかつ安価で購入し、きちんと使えたものには"○"、必要だけど、買い方や使い方に問題があったものは"△"、必要ではなくムダだったものには"×"をつけるという、簡単で誰でもすぐできる見直し法を紹介しました。とはいえ、すぐに目標が達成できるわけではありません。そこで、「時間」を味方につけ、将来の自分に今の自分ができることは何か?10年先20年先のその年齢になった時に、今の自分に感謝できるように、やっておいて良かったと思える事に今から取り組みましょうと結びました。