金融商品なんでも百科
(平成30年4月)
住宅ローン
繰上返済の選択
繰上返済は、預金が貯まったり、一時的な収入があった場合にその資金を借入元金の返済にあてることです。元利均等方式での繰上げ返済の方法には、返済期間短縮型と返済額軽減型があります。両者のどちらを選択するかによって、利用者のメリットが異なってきますので、ニーズに合せて繰上げ返済方法を選ぶことが重要です。
【返済期間短縮型】
返済金(たとえば、100万円)を一定期間の元金の返済にあて、その期間分だけ返済期間を短縮する方法です。同じ額を繰上げ返済しても、繰上げ返済する時期が早いほど、長い期間が短縮できます。できるだけ早く完済したい人は、この方法が向いています。
【返済額軽減型】
返済期間短縮型と同様に返済金(たとえば、100万円)を一定期間の元金の返済にあてますが、繰上げ返済実施時点で、返済期間を変えずに残りの期間の返済元金を再計算する点で返済期間短縮型と異なります。返済期間は変わりませんが、毎回返済額は軽減されます。毎回の返済負担を減らしたい人には、こちらが向いています。
繰上げ返済は、資金を元金部分の返済にあてますから、借入れを行って早い段階ほど、また借入期間が長いものほど、将来支払うはずだった利息分をより身軽にできます。