金融商品なんでも百科
(平成30年4月)
住宅ローン
固定金利・変動金利など金利タイプの違い
住宅ローンの金利タイプには、完済までの適用金利が決まっている全期間固定金利型と年2回適用金利が変動する変動金利型があります。そのほか、3年、5年、10年など一定期間は適用金利が固定される固定金利期間選択型もあります。変動金利の中で適用金利の上限を設けた上限金利設定型、預金残高が増えると金利が下がる預金連動型などもあります。
これらの金利タイプの選択は、取扱う金融機関によって異なります。
取扱い金融機関 | 取扱い商品 |
---|---|
銀行など | 短期プライムレート連動の変動型金利、固定金利選択型、上限金利設定型、固定型 |
信託銀行 | 銀行の取扱い商品のほか、長期プライムレート連動の変動金利型 |
生保など | 長期プライムレート連動の変動金利型、固定金利型 |
住宅金融支援機構 (「フラット35」) |
長期国債金利などの水準を考慮した全期間固定金利型 |
【全期間固定金利型】
契約時に決まった金利が完済時まで適用されます。住宅ローンの証券化手法を使ったフラット35が代表格です。
【変動金利型】
新規借入に適用される金利は、短期(または長期)プライムレートに連動して随時変更されます。すでに借りた人は、毎年4月と10月時点での短期(または長期)プライムレートの水準に応じて適用金利が改定されます。すでに返済を行っている人は、返済額が5年ごとに見直されます。返済額が増える場合はもとの返済額の1.25倍を超えないように調整されるため、金利上昇時には未払い利息が発生することもあります。
【固定金利期間選択型】
一定期間は、契約時の金利が適用され、一定期間が経過した時点でその後の金利タイプについて固定金利選択型か変動金利型のどちらかを選択できます。一定期間の設定は、3年、5年、7年、10年のように各金融機関でさまざまです。固定金利期間終了後、変動金利か再度の固定金利かを選択できます。金利はその時点での金利が適用されるので金利上昇時には、急に金利が高くなることもあるので注意が必要です。
一般に固定金利期間が短いほど金利が低く、2年から3年の固定金利選択型の場合、変動金利型よりも低いものが多くあります。
【上限金利設定型】
金利が上昇しても、契約時に決めた上限金利以上には適用金利が上昇しないように特約をつけた変動金利型ローンです。特約がついた分、通常の変動金利型よりも金利が高くなっています。