おかねのね
お金の役割って何だろう?
お金には、交換機能、価値保存機能、価値尺度機能の3つの機能と役割があります。
交換をスムーズにしてくれる「お金」(交換機能)
お金がなかったら、物々交換をしなければなりません。例えば、卵が10個欲しいときに、自分の持っている大根1本と交換したければ、まず卵を持っている人を探さなければなりません。しかし探しあてたとしても、その人が大根を必要としているかはわかりません。双方が満足のいく交換ができるかどうかは不確かです。そこで「お金」ができました。お金は、それと同等の価値のものと交換するという役割を果たしています。
サラリーの語源は塩?(価値保存機能)
また、お金は今使わず、将来使うために蓄えておくことができます。
給料のことをサラリーといいますが、サラリーの語源はラテン語のサラリウム(塩)からきています。古代ローマ時代に、労働の対価として塩が支給されたという説からです。塩は生ものの保存(貯蔵)に役立ちますし、古代には物々交換時の手段としても使われていました。貯蔵手段がそのままお金としても使われていたわけです。
「円」という「ものさし」(価値尺度機能)
全く同じ商品であっても店によって値段が異なり、値段で買う店を選んだりすることがあるでしょう。あらゆる商品はその価値を「円」という単位の同じ尺度(ものさし)で測ることができます。わたしたちはこの尺度を基準に商品購入の決定をしています。
アメリカの「ドル」、イギリスの「ポンド」といった具合に、価値尺度は国によって異なります。
このようにお金が媒介となっていることから、経済活動は効率よく、かつ円滑に動くことができるのです。
もっと調べたいときには・・・
- にちぎん☆キッズ(日本銀行へリンク)
- 「お金ってなに?」ではお金のしくみやひみつがわかります。
- 貨幣博物館(日本銀行金融研究所へリンク)
- 「お金の歴史」では日本の貨幣史や様々な疑問点への答えがわかります。
- おしえて!100メンサツ(国立印刷局へリンク)
- お札の歴史やお札のできるまでを学びます。
- ぞうへいきょく探検隊(独立行政法人 造幣局へリンク)
- 日本の貨幣の歴史などが学べます。