おかねのね
あなたならどうする?
年齢が上がるにつれ友人関係が人間関係に占める比重が大きくなり、子どもにとっては時として家族との関係よりも大事に感じられるようになってきます。仲間意識が強まる時期でもあり、同じものを持っていることで友だちとのつながりをより強く感じることもあるでしょう。しかし、すべて友だちと同じことをするわけにはいきません。友だちの希望を否定することなく、付き合いを継続していくにはどうすればよいかを親子で話し合ってみましょう。その際に、親の意見に従わせるより、子ども自身にどうすればいいのかを考えさせることが重要です。
例えば、友だちにおそろいの下じきを買おうと誘われているけれど、気乗りでない様子だとします。
子どもに助言
親「どうして買いたくないの?」
子「お金が減っちゃうから」、「いま使っているのが気に入っているから」
親「そう。じゃあ、友だちにどう言えばいいかな。一緒に考えてみよう。」
などと、友だちにどう伝えればいいのか、友だちの誘いの断り方を親子で一緒に考えてみてもいいでしょう。薬物や万引きなどの誘いは、友だちであろうときっぱりと断らなければならないことも教えましょう。
子どもとの対話を大切に
小さい頃は親の言うことをよくきいた子どもも、年ごろになれば状況は一変。こんなとき、「どうしてこんなことするの?それはだめでしょ。わかったわね。」と親が一方的に話してしまい、子どもはだんまりを決め込むというようになりがちです。しかし、友人とのかかわり方は大人でも難しいもの。子どもと一緒に動揺したり、不安になったり、喜んだりするなど、感情を共有し、対話する中で解決策を見つけていくというプロセスが必要かもしれません。親自身の失敗談や成功談を話してみるのもいいですね。