おかねのね
仕事には、いろいろな役割がある
仕事の役割と分業
仕事には、それぞれ役割があり、多くの人が、与えられた役割を担っています。また、仕事は分業されているのが一般的です。一人ひとりが自分で作ったものを自分の店で直接売るというようなことは少なくなり、例えば、野菜を作る人、収穫した野菜を運送する人、消費者に野菜を売る人、野菜をサラダ等の惣菜に加工する人、これを販売する人といった具合に、それぞれ専門の仕事に特化して分業しています。
まずは、身近な場所で見られるいろいろな仕事について、どんな仕事があるのか、子どもと一緒に調べてみましょう。具体的な仕事の内容が把握できるようになることで、子どもは、将来の仕事を会社に対する漠然とした印象などで選ぶのではなく、具体的な内容を知った上で担いたいと思う仕事や職業を選ぶことができるようになることでしょう。
子どもにも社会で役立つ経験を
子どもでも社会の一員として役に立つことはできます。それはどういうことかを伝えていくようにしましょう。例えば、困っている人がいたら助ける、ごみが落ちていたら拾うなど、子どもでもできそうなことを、一緒にやってみるのです。どんな小さなことでも子どもが進んで行ったことには、感謝や賞賛の言葉を贈ってください。たったひとことの「ありがとう」が心に響いたり、「ゴミがなくなってきれいになったね」と言われてうれしくなったりと、子どもにとってとても貴重な経験となるはずです。人の役に立つということがどういうことか、子どもなりに理解していくことでしょう。