おかねのね
みんなで協力、みんな楽しい!
小学校高学年になると、家の中でのお手伝いやクラスの係活動などの習慣はそろそろ身につき、子ども自身もその大切さを理解し始めてくることでしょう。しかし、家や学校を一歩出て、地域の人のために協力しあって働くという意識はまだ低く、実際にそうした活動を行っている子どもは少ないのではないでしょうか。
子どもに助言
こうした地域のための仕事は子どもにとってはなかなか「仕事」として認識されにくく、その重要性も理解されにくいものです。しかし、社会の中を見回すと、子どもの知らないところで大人が協力しあって地域で活動している例は数々あります。お祭りの運営やラジオ体操の開催、防災活動や地域の見回り、草むしりなど、そのほかにも地域によってさまざまな活動があるでしょう。子どもたちが楽しく行事に参加し、安全に毎日の生活を送れているのは、こうした地域の人たちの活動のおかげであることを説明しましょう。そして、何か自分にも手伝えることがないか、考える機会をつくってあげるとよいでしょう。
ご家庭でも、例えば祖父母の誕生日を祝う会などで、子どもに役割分担させて仕事をさせてみましょう。
人のために働く姿勢を養うことは、将来の就労意識を形成することにもつながります。子どもも友だちや大人と協力し、社会の一員としての役割を担うことが大切です。