おかねのね
これって法律いはん?身近な法律について考えよう
電車の場合、子ども料金が大人に比べて安いのは、座席のスペースも大人ほどはいらず、大人に比べて体重も軽いので、運ぶためのコストが大人ほどはかからないからです。一般的には、6歳から12歳未満までは小児、中学生になったら大人運賃です。6歳未満の子どもを3人以上連れて乗る場合は、3人目に1人分の子ども料金が必要になります。
中には大人より体格の大きい子どももいますが、乗るときに一人ひとり身長や体重をチェックするわけにはいかず、どこかで線を引くしかないので、このように年齢を基準にしたと考えられます。
社会においては、個人の生活の自由を守るため、あるいは社会全体の安定を図るなどのためさまざまなルールがありますが、ルールを守ることについてより強い強制力をもつのが法律です。
「しらべてみよう!」のクイズにあるような場面は法律違反ですが、どのような違反行為をしていることになるのでしょうか。
クイズの解説
- 明らかに自分のものではないものを黙って持っていくのは、窃盗罪(刑法235条)または占有離脱物横領罪(刑法254条)になります。お釣りを忘れていった人が後で取りにくることも考えられます。店頭の自動販売機に釣銭の取り忘れを見つけたら、店員に伝えると子どもにとって良い手本となりますね。
- 自転車の無灯火は珍しいことではないかもしれませんが、これは法律違反(道路交通法52条1項)となります。自転車も道路交通法上、軽車両に該当しますので、夜間はライトをつけなければなりません。暗い道では姿を認識しにくいので、歩行者と衝突したり自動車事故に遭いやすくなったりしますから、身の安全を守るためにも、暗くなったら早めにライトをつけることを心がけましょう。