おかねのね
喜んでもらえる商品づくり
大企業でも、小さなお店でも、農業従事者でも、常に顧客のニーズを考え、販売の拡大を図っています。利益を確保するという観点から、当然、必要なことですが、顧客に満足してもらいたい、喜んでもらいたいという気持ちがその事業の根底にあることも珍しくありません。
顧客が「安心・安全」に使えることはもちろんですが、世の中の流れとともに購入者のニーズも変わっていきますので、それに合わせて、さまざまな開発や改良も行われています。
時代の流れが速くなり、従来存在しなかった商品やサービスが普及したり、驚くほど進化・発展したりしている製品が身近にたくさんあります。とはいえ、子どもは、現在ある商品しか見ておらず、以前より改善されていることには気づきにくいものです。同種のものやサービスと比較してみると、違いがよくわかりますので、ぜひ、子どもの持ち物や家庭にあるもの、普段利用しているサービスなどで説明していきたいものです。
また、祖父母などから、自分たちの子どものころと比べて、どの程度、商品が変わっているのか、時には、どんなに便利になったのかなどを話してもらうのもよい方法です。
開発・改良が簡単でないことを伝える
私たちが日常何気なく使っている商品でも、その裏には、作り手の多大な努力や工夫があります。一つの製品を開発するのに、数年間を要したという話はよく聞くことですし、薬であれば10年、20年以上かかるものも珍しくありません。私たちがより安心で、便利な商品が使えるのも、大勢の人の努力や工夫のおかげであることを子どもたちに説明しましょう。
また、一人の力でできるものは限られており、働いている人々が協力し合って取り組んでいることも併せて伝えていきたいものです。さらに、作り手が丹精込めて作ったことを踏まえて、最後まで大事に使う姿勢を見せていきましょう。
会社(工場)見学などに参加してみる
身近な人から、いろいろな話を聞くことも大切ですが、子どもがその製品の開発や製造にかかわっている関係者から直接、話を聞いたり、製造の様子を見たりすると理解がいっそう深まります。企業が自社製品などを紹介している博物館に出かけたり、夏休みなどに開催される会社(工場)見学や農業体験などに、機会があれば参加してみたりするとよいでしょう。
このテーマも学んでみよう!
- 工場見学に行ってみよう<おかねのやくわり道場>(小学5・6年生)