おかねのね
わたしに・ぼくに向いている職業ってなに?
自分のことを知ることがどうして職業を選択するときに大切なのでしょう?
例えば服を買いに行くとき、どのお店に行くか、どんな服を選ぶかを決めずにすべてのお店で順番に一着一着、着てみるのはたいへんですよね。でも自分自身の好みの色、似合う形、好きな素材、好みの雰囲気・・・など自分のことをよく知っておくと、たくさんの洋服の中でも選ぶ範囲が絞られてきます。その中から、着てみたいか、似合うかと検討していくと、たくさんの中からやみくもに選ぶより、ずっと早く正確に自分の欲しい服に出会えることでしょう。
仕事を選ぶときも、たくさんの職業の中からやみくもに選ぶより、自分の長所、短所、得意なこと、苦手なこと、好きなこと、楽しいと思えることなど自分のことをよく知っておくと、関心のある職業が絞られてきます。あとは、できるの?できないの?したいの?したくないの?と自問することで自分に合う職業により早く出会えるかもしれません。
子どもに助言
ご家庭でのコミュニケーションや、お友だちとのコミュニケーションが自分を知るひとつの方法となります。「お母さんは(お父さんは)あなたのこんなところは好きよ」、「わたしはあなたのこんなところはすごくいいと思うわ」とたくさんメッセージを送ってあげることで、子どもたちの長所はさらに伸び、増えていきますよ、きっと!
適性と職業
適性検査などで適性があるから向いている、適性がないから向いていないと安易に決めつけてしまうと、早い段階で職業選択の幅が狭くなってしまいます。なりたい職業があって、夢に向かって努力している子どもの夢をつぶしかねませんので注意が必要です。この時期の適性検査は、たくさんの職業名を目にすることで、世の中の職業に対する意識を高めること、そして何より自分自身の興味・関心について主体的に考えるきっかけとなることが目的です。
子どもの興味の分化(関心の方向性がいろんな分野に分かれてくること)は14歳くらいからといわれています。まだまだ、どんな職業でも可能性があるということだと考えて、子どもにいろいろなことを経験させて、楽しいこと好きなことをたくさん見つけて、個性を伸ばし、世界を広げていけるようにしましょう。
新しい職業もどんどん生まれています。例えば、気象予報士やネイルアーティスト、アロマセラピストなどは十数年前にはほとんど聞いたことがなかったような職業です。世の中にどんな仕事があるのか、どんなことがやりたいのかを親子で話し合うことで新しい可能性が広がり、自分から仕事を作り出すことができるかもしれません。