おかねのね
働くことは、役割を持つこと
世の中には多くの職業が存在し、それぞれが複雑に関係しながら社会を構成しています。また、社会構造の変化に伴い、新しい産業や職業が誕生する一方で、形を変えたり姿を消していく職業もあります。
子どもに助言
そこで、子どもといっしょに仕事について調べるためのワークシートを作ってみましょう。初めは、家族や親戚など、身近な人に仕事の具体像を聞くことからスタートしましょう。例えば「会社員」と一口に言っても、どのような会社で、どのような仕事を担当しているのか、その仕事は会社の中でどのような役割を果たしているのか、実際の聞き取り作業を通じてさまざまな発見があるはずです。次に、ワークシートを見ながら、その仕事が世の中でどのように役立っているかを子どもと話し合ってみましょう。また、「あのおじさんの仕事とお父さんの仕事は、同じ分野だ」というふうに、仕事と仕事の関係性を探すことも興味が深まる作業です。
一つ一つの仕事が社会の中で役割を担っているとともに、私たち自身も働くことを通じて世の中に貢献したり、人々とかかわりを持ったりすることができます。仕事を通して得た収入や、身に付けた職業的技術・能力を社会に還元することも、大切な役割の一つです。子どもの職業選択の第一歩は、身近な人の仕事観察から始めてみましょう。