おかねのね
もし働く人がいなかったら?
子どもに助言
小学校高学年にもなると、お年玉やおこづかいの額も多くなり、子どもによってはしっかりと自分で貯金をしている子どももいるかと思います。手にするお金の額が多くなるのにあわせて、働いてお金を得るための苦労や価値などもしっかりと伝えられるようにしたいものです。おうちの人や親せきがふだん何を考えて働き、お金を得ているかを話してあげましょう。お金はおうちの人などが働いたことに対する分の対価として得たものであり、大事に使わなくてはいけないということをしっかりと教えてあげられるとよいでしょう。
また、職業には貴賎がないことや、収入に違いがあってもどんな仕事でも社会には必要であることを気づかせることは重要です。仕事の具体的な内容を把握することにより、子どもたちが将来の職業を考える際には何となくイメージだけで決めていくのではなく、実際の仕事の内容を基に判断していくようになることでしょう。
高学年は仕事について話すチャンス
「子どものくらしとお金に関する調査」(平成17年度)の結果によると、家族のしている仕事について家の人と話す子どもの割合は、小学校段階では低学年で31.6%、中学年で31.7%、高学年で40.8%と、高学年が最も高くなっています。しかし、中学生になると33.3%と一気に低下しています。思春期に入ると家族や地域の人に率直な自分の気持ちを話すことに気恥ずかしさを覚えたり、友だち同士で一緒にいる時間をより大事にしたりするなどして、大人との会話が減る子どもも多くなります。小学校高学年のこの時期に一度、仕事観やお金と労働との関係などについて話す機会をもつことは大事なことといえるでしょう。
家の人の仕事について話す割合(親との会話)
資料:子どものくらしとお金に関する調査(平成17年度)
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