おかねのね
インターネットの約束ってなに?
インターネットや携帯電話・スマートフォンは生活に欠かせないツールとなり、子どもも利用するようになっています。このため、子どもに利用上のマナーやモラルを教えるとともに、トラブル例とそのトラブルの原因となる行動について知らせ、家庭内でのルールをしっかりと話し合って作成することが大切です。
インターネットに関連するトラブルは大きく2つに分けられます。
- 1.お金が絡むトラブル
- 不正アプリやコンピューターウイルスによって個人情報が流出したことによる不正請求、インターネットショッピングでの詐欺、オンライゲームの有料アイテムを購入することによる浪費などがあります。子どもが利用する前に、ウイルスソフトで個人情報を守る、フィルタリングで不要な情報は子どもの目に触れさせないようにするほか、インターネット上に安易に個人情報を掲載しない、アプリを勝手にダウンロードしない、買い物は1人で行わないなど、トラブル予防になりそうな項目をルールの中に入れましょう。
- 2.生活習慣や心身を脅かすトラブル
- 長時間の使用による生活リズムの乱れや、SNSやプロフィールサイトの書き込みによる誹謗中傷やいじめなどが典型的です。後者は、被害者になることもありますが、加害者になってしまうこともあります。ゲームや動画に夢中になり睡眠不足となって生活に悪影響が出ないように、利用時間を決めるだけでなく、日頃から体調や行動、心の変化など子どもの様子に気を配ることが重要です。トラブルとなっていることを子どもからは言えずにいる場合がありますので、その日の出来事を話し合うことを習慣にするなど、いつでも話せる環境を作っておくことも大切です。
適切なインターネット利用の責務は子どもの保護者に
2009(平成21)年4月に施行された「青少年インターネット環境整備法(青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律)」において、18歳未満の青少年がインターネットに接続できるパソコンや携帯電話・スマートフォンなどを利用する際に、適切にインターネットを利用させる責務は保護者にあると定められました。保護者はインターネット上には有害情報が氾濫していることを認識し、フィルタリングソフトやサービスなどの活用を検討すること、子どものために携帯電話等を購入、使用させる場合は、その旨を事業者に申し出ることが求められています。
インターネットには、携帯ゲーム機や携帯音楽プレイヤーなど、さまざまな機器が接続できます。「青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば、2014年にはパソコンや携帯電話でインターネットを利用している小学生は53.0%でしたが、2016年にはパソコン、携帯電話のみならず、スマートフォン、携帯ゲーム機、携帯音楽プレイヤー、タブレット、テレビなど何れかの機器でインターネットを使用している小学生は61.8%となっています。インターネットを利用できる環境が広まるに伴い、保護者の責務は重くなっており、今後もその傾向は変わらないものと思われます。保護者自身がインターネットにつながる各機器の新機能やサービスなどの情報収集を行って、知識を定期的に更新するよう心がけましょう。
もっと調べたいときには・・・
- 青少年インターネット環境整備法・関係法令(こども家庭庁へリンク)
- 青少年のインターネット利用環境実態調査(こども家庭庁へリンク)
- インターネットトラブル事例集ダウンロードページ(総務省へリンク)