おかねのね
お金のトラブルは家族が困る
お金のトラブルは、現金のやり取りからクレジットなどの現金以外の取引に広がってきています。現金以外とはクレジットカードや電子マネー、プリペイドカード(※)です。プリペイドカードもテレホンカードや図書カードのように特定の目的にしか使えないもののほかに、インターネット上でいろいろなものを購入できるカードが普及しています。電子メールでやり取りすることもでき、カードの形態をとらないことも珍しくありません。
お金の形が様々になり、サイバースペース(※※)の中でのお金のやり取りが増えたことで、トラブルの内容も多様化しています。
例えば、近年ではスマートフォンなどで行うオンラインゲームのトラブルが増えていますが、これはアプリ内で課金されるアイテムの購入を現金ではなくクレジットカードで支払う取引です。子どもが親のクレジットカードを親の知らないうちに利用し、後日、高額な請求がきて初めてわかるというケースもあります。親のクレジットカードを子どもが使うことは違法行為ですから、絶対に認めてはなりません。また、親がそばについてクレジットカードで買い物をするのを許したとしても、暗証番号やパスワードを親から子どもに伝えることは望ましくありません。クレジットカードのルーズな管理状態を、意識せずに子どもに伝えることとなるからです。
- ※電子マネーとは、Suica、PASMO、ICOCA、TOICA、manaca、Kitaca、SUGOCA、nimoca、はやかけん、Edy、WAON、nanacoなど
プリペイドカードとは、テレホンカード、図書カード、iTunesカード、モバコインカード、Amazonギフトカード、HMVギフトカードなど - ※※サイバースペース:コンピュータやネットワークの中に広がる空間、仮想空間のこと
ゲームにのめり込ませないために
このほか近年ではインターネット上のオンラインゲームに子どもがのめり込んでしまうトラブルも目立ってきています。オンラインゲームにのめり込んだ結果、朝起きられず学校に行けなくなって、生活が乱れてしまうことも……。こうした依存症は、病気であり医学的な治療が必要になります。低年齢ほど依存症に陥りやすいと言われています。そうならないために、家庭でゲームのルールを話し合ってみましょう。例えば、ゲームをしても良い時間帯やプレイ時間。子どもが趣味や勉強、スポーツなどに取り組む上で支障にならない程度にするにはどうするのか。子ども本人に対策を立てさせると、実効性のあるルールになるようです。
このテーマも学んでみよう!
- 子ども同士でお金のかし借りをしてはなぜいけないの?<おかねとくらし道場>(小学3・4年生)