おかねのね
公共のものはなぜあるか
必要な公共活動は、それぞれの立場で異なるともいえます。子育ての世代は子ども関係、高齢者の介護を抱える世帯は高齢者向けの施設やサービスに関心を持つことでしょう。
そもそも公共施設や公共の活動は、経済原理に基づく民間の競争に任せておくと、十分には提供されないと考えられるところを、住民の生活を守り、最低限のレベルを維持するために、税金で賄っていこうとするものです。警察や消防、保健所、病院などを利用することはそれほど頻繁ではないかもしれませんが、これらは生活の安心のために必要なものですね。また、図書館や児童館、公民館などは、生活を充実させるのに役立っています。道路や公園を整備すると、街全体の環境も改善され、住みやすい街づくりにつながります。一部では、利用者から徴収した利用料を運営費や維持費に充てている場合もあります。
子どもに助言
公共施設やサービスは、あればあるだけ良さそうにもみえますが、税金で賄われていることから、多くを求めることはその分税金の負担が増えることでもあります。ほどよいバランスのとれた状態を模索していくことが必要です。
このほか、水道や電気、ガスやタクシーなど公共性の高い事業については、その利用料金を公共料金といい、企業が自由に設定できず、国会、政府、地方公共団体などの公的機関が、その水準の決定や改定に直接関与している場合があります。その決定方法には主に、1)国や政府が決定するもの、2)政府が認可・上限認可するもの、3)政府に届け出るもの、4)地方公共団体が決定するもの、の4種類があります。
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