おかねのね
同じものでもねだんが違う
ものの値段がどのように決まるかというのは、意外と真剣に考えたことがないものですが、子どもが興味を持ったときに、一緒に考えていってはいかがでしょうか。
子どもに助言
例えば、レストランで出された料理の材料を覚えておき、買い物に行ったときにその値段をチェックしてみると、「店で食べると高い」という事実が見えてくるでしょう。その理由として、材料費以外のさまざまな費用がかかっていることや、レストランという商売を続けるためにはある程度の儲けが必要であるという話も伝えることができます。
そしてもう1つの要素である需要と供給の関係も重要です。どのようなものやサービスでも、買う人(需要者)と売る人(供給者)のお互いが考える値段が一致しなければ、売買は成立しません。たとえ、高額な商品でもその値段で買ってもいいと考える人がいれば商品は売れますが、全く同じ商品が違う値段で売られていれば、値段の安い店で買う人が多くなるでしょう。
経費にはどのようなものがあるか
継続して商売をするためには、必要な経費を賄いながら利益もきちんと出していかなければなりません。レストランでかかる経費には、商品を作る原価(原材料費など)のほかに、人件費、店の家賃や自社の建物であればその減価償却費、内装を作るための工事費、皿などの食器やテーブル・イスを買うためのお金、そして電気代やガス・水道代などの光熱費があります。また、商品を作ることには直接的に関係がなくても、店を知ってもらうための広告費や宣伝費も経費となります。
「売上-経費=利益」ですから、利益を上げるためには売り上げを増やすか経費を抑えるわけですが、売り上げを上げるために商品の単価を上げたらたちまち客足は遠のいてしまいます。売り上げアップのための方法や経費を削減するための方法、それによってもたらされる効果などを考える必要があるわけです。
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- ものの値段っていつも同じ?<おかねのやくわり道場>(小学5・6年生)