おかねのね
同じものでもねだんが違う
百太くんのお母さんは、働きものですね。
たしかに、レストランのカレーは、家でつくるよりも高くなっていますね。
ここでは、レストランで食べるカレーライスを例に、値段はどうやって決まるのかを考えてみましょう。
カレーライスを作るためには何が必要でしょうか?
まず「米」、「カレー粉」、「にんじん」、「ジャガイモ」、「玉ねぎ」など、カレーを作るための材料が必要ですね。そして、材料を買うためにトラック等を使うのであれば、そのお金もいりますし、カレーをもりつけるための皿やスプーンなども必要です。また、料理をするときに使うなべ、水やガス、電気なども必要になります。「レストラン」というからにはその店の建物がないとだめですし、お客さんが来たときに注文をとったり料理を運んだりする人も必要です。
必要なものがたくさん出てきました。これらを用意するためには、もちろんお金が必要です。
カレーライスにいくらのねだんをつけますか?
すべての必要なものを用意するためにかかったお金を、カレーライス一皿あたりで計算すると500円になったと考えてください。さて、あなただったら、いくらのねだんをつけますか。
500円?でもそれだと、必要なものを買うためにすべてのお金を使ってしまいますから、全然もうけがありませんよね?ですから、ここに店の「りえき」を足すことが必要です。
りえきを出すためには高ければ高いほどいいのだから、カレー一皿を5,000円で売ってみましょうか?もし、カレーを売っている店が1つだけしかなければ、5,000円でも食べてくれる人がいるかもしれません。でも、近くにある別のレストランでカレー一皿を800円で売っているとしたら、あなたの店の高いカレーは、よほどみりょくがないかぎりだれも食べてくれないでしょう。
つまり「もののねだん」というものは、作るためにかかったさまざまな費用と、ほかの店のねだんと比べて安くするか高くするかによって決まってくるわけです。ただ、単に安ければいいわけでもありません。いくら安くても、おいしくなければだれも食べてくれないでしょうし、反対に、食べる人がなっとくするのであれば、ほかの店より高い値段であっても選んでくれる人がいることでしょう。結局は、そのねだんで買ってくれる人がいるのかどうか?ということが大事だということです。
カレーライスを家で食べる場合は、店員さんにはらう給料やお店を出すためのお金、そしてもうけなどは考える必要がありませんから、レストランで食べるよりも安く作ることができるというわけです。
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- ものの値段っていつも同じ?<おかねのやくわり道場>(小学5・6年生)