おかねのね
ほしいもの?必要なもの?
テレビCMや雑誌の広告、セールストーク、商品のパッケージなど、企業はあの手この手で消費者の欲しい気持ちを刺激します。大人でも手持ちのお金で買えないものまで欲しくなり、ほかに予定のあるお金まで使ってしまい、返せる範囲を超えて借金をしてしまう、そんな誘惑に満ちた世の中です。
でも、何かを欲しいと思うことは自然なことです。欲しいという気持ちは生きるエネルギーになります。だから、欲しいものを欲しいと言ったり、欲しいものを買ったりすることは決して悪いことや恥ずかしいことではありません。ただ、使えるお金には限りがありますし、私たちが消費する資源やエネルギー、環境のことも考えなくてはなりません。
※環境などを考える点については、「安全やかんきょうを考えて商品を選ぼう」をご覧ください。
安全やかんきょうを考えて商品を選ぼう<おかねとくらし道場>(小学3・4年生)
子どもに助言
何かを欲しいと思ったきっかけは何だったのかを子どもによく考えさせてみましょう。勉強に必要だから、友だちが持っているのを見たら欲しくなった、テレビCMや雑誌で見たら欲しくなった・・・。欲しいという気持ちがどこから来ているのかをよく吟味して、「必要なもの」(ニーズ)と「欲しいもの」(ウォンツ)の区別をしっかりつけるようにすること、そして欲しいものより必要なものを優先させることが大切です。自分の気持ちや行動をしっかりコントロールできるようになれば、無駄遣いが減り、予算の範囲内で上手にお金を使えるようになります。
広告に踊らされたり自制心のきかない大人にならないために、子どものうちから「必要なもの」と「欲しいもの」の区別をつける経験を積ませましょう。おこづかいやこづかい帳を通して、子どもが自分の買い物の傾向を知り、自分のお金の使い方を反省し、買い物をする前によく吟味する習慣をつけていくことを、ぜひサポートしてあげてください。
おこづかいの使いみちランキング ベスト3は?(学年別)
全国の子どもたちにおこづかいの使途についてアンケートしたところ、つぎのようなランキングになりました!
(子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度より)
小学生の部
低学年 1位 おかしやジュース 2位 おもちゃなど 3位 ゲームをする
中学年 1位 おかしやジュース 2位 ゲームソフトやおもちゃ類 3位 まんが
高学年 1位 おかしやジュース 2位 ゲームソフトやおもちゃ類 3位 まんが
中学生の部
1位 友達との外食・軽食代 2位 おやつなどの飲食物 3位 友達へのプレセント
高校生の部
1位 友達との外食・軽食代 2位 おやつなどの飲食物 3位 休日に遊びに行く交通費
このテーマも学んでみよう!
- 計画を立ててものを買う<おかねのつかい方道場>(小学5・6年生)