おかねのね
なぜ、ガマンしなきゃいけないの?
おねだりでダダをこねられるくらいなら…
スーパーマーケットやコンビニエンスストアで子どもに物をねだられた経験は、保護者の皆さんならきっとあるでしょう。「お菓子はこの前に買ったから今日はナシね」とか「今日は買うお金がないの」という理由で子どもを納得させることもあるかもしれません。でも急いでいるときなどは特に、ぐずられるくらいなら「たったのお菓子ひとつ」、「たったの100円分」をとりあえず買ってやった方が気をわずらわせずにすむと考えることもあるかもしれません。
しかし、頻繁に子どものおねだりや要求に応じてしまうことはいかがでしょう。
欲しいと思う衝動を律する我慢する力を!
おねだりの金額は子どもの成長とともに大きくなることが考えられます。いずれ「たった100円」ではすまなくなるでしょう。その時になってからいきなり我慢をさせることが、はたしてできるでしょうか?
さらに、子どもはいつか大人になって、働いた収入の範囲で生活をしていかなければならない時がきます。いま、欲しいものがなんでも手に入る環境で育ったら、将来はどんな大人になるでしょう。「欲しい」という衝動が抑えきれず「たった洋服一着くらいなら」、「たった車一台くらいなら」と浪費するくせがついてしまい、お金がいくらあっても足りなくなるかもしれません。それでも我慢できずにキャッシングや消費者金融からの借り入れを利用すれば、大変なことにもなりかねないのです。
子どもに助言
「欲しい」と思うことそのものは悪いことではありません。しかし「欲しい」気持ちを律する「我慢する力」は、子どもが小さいうちから養うことが必要です。保護者として、ものを買い与えることが、子どもに我慢する力を育くむうえでどのような影響があるかを考える必要があるのです。
子どもの片付け下手の原因は?
子どものものがなかなか片付かなくて、手を焼いている保護者の方も少なくないでしょう。原因は子どもの片付け下手だけなのでしょうか?
子どもに日常必需品以外のものを買い与える、両親や祖父母などの“スポンサー”は、子ども1人あたり6人いる(=シックスポケット)といわれてきましたが、最近ではさらにおじやおばなどを含めてポケット数が増えているようです。さすがにそれだけのスポンサーがいれば、次から次へとものが増え、子どもの管理能力をオーバーするでしょう。なくしても気づかないかもしれません。どうやら片付け下手をつくっているのは、周りの大人の与えすぎにも一因がありそうです。
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