おかねのね
ぼくも はたらきた~い!
みなさんの中にも、子どものころお花屋さんやスポーツ選手になりたいと思った人がいるかもしれませんね。子ども時代には、実際に家の近所やテレビで見かけた仕事を夢として挙げることが多いものです。
① 子どもと話しましょう
大人になって子ども時代の夢を実際に叶えられた人もいれば、違う職業に就いた人もいるでしょう。「小さい頃に何になりたかったのか」、「なぜその仕事に就いたのか」、「もしその仕事を選ばなかったら何がしたかったか」を話すことで、さまざまな仕事の魅力や多面性などに気づかせたいものです。
② まず、大人が働くことの意味やよさを再認識しましょう
今の子どもたちが大人になり生きていく社会では、社会環境や産業構造等の変化に伴い現在ない仕事が増加したり、人間が行っている仕事を機械が行ったりすることも予想されています。あわせて、働くことや将来への希望や具体的な展望がもちにくくなっているとも一部には言われています。そのような社会でもしっかりと生きていくには、自分の仕事に誇りと喜びを見いだし、生きがいをもって働けるようにすることが大切です。
仕事は、勤めとも言うように、するべきこと、しなければならないことを行うものですから、えてして義務的に捉えられがちです。働くことは、日々の糧を自ら得て自立するなど単に自分の生活の維持向上を目的とすることだけでなく、働くという行為自体が、ある意味において、自分に課された社会的責任を果たすという側面ももっているのです。
つまり、世の中のみんなが安心して幸せな生活をしたり、社会が安全であるように守ったりするためにも、多くの人びとが働いていることに気づいてほしいものです。
③ 働いている姿を見せましょう
子どもたちには、自分のためだけでなく周りのためにも仕事をやるということを理解させ、がんばりたいという気持ちを持つように育てたいものです。例えば、買い物に行ったときに、店で働く人や陳列している品物を作る人のおかげで自分たちが買い物できることを理解させ、さまざまな仕事に携わる人がいるおかげで毎日の生活が成り立っていることに気づかせることもできるでしょう。
また、家庭でもさまざまな仕事を見せることも可能です。買い物に行く、料理をする、掃除をするなど・・・。また、最近は、子どもが親の働く職場を訪問することについて、社会貢献の観点から推進する会社も増えてきました。働く姿を意識的に見せることで、仕事の意義や大切さ、働く人の心意気などを伝えたいものです。
④ 手伝いをさせ、認めたりほめたりしよう
そして、どの家庭でもできることが手伝いを子どもの仕事として相談したうえで任せることです。手伝いを通して、子どもなりに働くことを少し実感することができます。その際には、たとえうまくできなくても、頑張ろうとした姿を認めてしっかりとほめてあげましょう。そのほめられる経緯の小さな積み重ねが、働くことの意義の理解や意欲にもつながってきます。自分たちが行った手伝いとしての仕事が、家族のみんなの役に立つことのうれしさ、やりがい、そのことを通して自分の成長などを感じられるようにすることが大切です。