起業を考える ―多様化する働き方の選択肢―
コラム「企業内起業」ってどんなもの?
企業内起業とは、企業内で新しい事業を立ち上げ、その事業を軌道に乗せ、会社、あるいは組織として成長させていくことをいいます。
大企業の中には、めまぐるしく変化を遂げる時代の中で主力事業が硬直化する危機感から、企業内起業制度を取り入れているところも少なくありません。
企業内起業の最大のメリットは、企業が持つ潤沢なリソース(人材、資金、ナレッジ、取引先、ブランドなど)を活用することができる点です。
また、万が一事業が失敗に終わっても、借入金の返済や従業員の解雇などを行うようなリスクが低いのもポイントです。
一方で、起業とはいえ、企業内活動の一環であることには変わらないので、事業に対する意思決定の自由度は低くなります。
また、新規事業を苦労して立ち上げたとしても、事業の利益やリターンのすべてを手にすることはできません。
ですが、過去には、企業内起業から成功したビジネスも少なくありません。
「起業には興味があるが、勤めている企業を辞めたくはない」という場合、チャンスがあれば手を挙げてみるのもよいでしょう。