家計の金融行動に関する世論調査
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成19年~令和2年)
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成20年調査結果
Ⅲ 家計のバランス、生活設計等
1. 家計のバランス評価
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家計の資産負債バランス評価では、約2/3の世帯で「意識したことがない」としている。意識している世帯では、「資産と負債のバランスにゆとりがある」もしくは「資産と負債のバランスについて不安はない」とした世帯が合わせて1割強、「資産と負債のバランスに不安を抱えている」とした世帯が2割弱となった。
- 過去一年間の家計運営の評価については、約2割の世帯で「意識したことがない」としている。意識している世帯では、「思ったよりゆとりのある家計運営ができた」もしくは「思ったような家計運営ができた」とした世帯は合わせて約1/4、「思ったより、家計運営は苦しかった」世帯は6割弱となった。
2. 住居の取得計画
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自家取得予定時期については、「10年以内の取得」(3年以内、5年以内および10年以内の合計)を予定している世帯は約2割、「マイホームの取得については目下のところ考えていない」とした世帯が約3割、「将来にわたりマイホームを取得する考えはない」とした世帯が約1/4となった。
- マイホームの取得予定金額については、必要資金総額が3,309万円、うち自己資金が1,366万円、借入金が1,943万円となった。
3. 老後の生活への心配、年金に対する考え方
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老後の生活について心配である(「非常に心配である」と「多少心配である」の合計)と答えた世帯は、8割強となった。
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「心配である」としている世帯では、その理由について「十分な貯蓄が無いから」、「年金や保険が十分でないから」が、それぞれ前年同様7割を超える高い割合となっている。一方、「生活の見通しが立たないほど物価が上昇することがあり得ると考えられるから」が5割弱と、前年に比べ大幅に増加した。
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年金に対する考え方については、「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答した世帯は約5割、「ゆとりはないが、日常生活費程度はまかなえる」は5割弱、「年金でさほど不自由なく暮らせる」は4%強となった。
- 老後の生活費の収入源については、「公的年金」とした世帯が約8割、「貯蓄の取り崩し」が4割強、「就業による収入」が約4割、「企業年金、個人年金、保険金」が約1/3となった。
4. 経済的な豊かさと心の豊かさ
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経済的な豊かさについては、実感している(「実感している」と「ある程度実感している」の合計)とした世帯が4割弱となった。また、心の豊かさについては、実感している(「実感している」と「ある程度実感している」の合計)とした世帯が6割強となった。
- 経済的な豊かさを実感するために大切なこととしては、「ある程度の額の年収の実現」が約2/3、「ある程度の額の金融資産の保有」が約5割となった。また、心の豊かさを実感するために大切なこととしては、「健康」が約3/4、「経済的な豊かさ」と「家族とのきずな」が約5割となった。
5. 生活設計
- 生活設計策定の有無については、「生活設計を立てている」世帯が4割弱、「現在生活設計を立てていないが、今後は立てるつもりである」と答えた世帯は約4割、「現在生活設計を立てていないし、今後も立てるつもりはない」世帯は約2割となった。