新成人のための 人生とお金の知恵
⑤リスクを管理しましょう!
①人生のリスクを知り、管理していきましょう(2タイプのリスクがあり、対応も異なります)。
損失だけを発生させるリスク* | チャンスと一体のリスク** |
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けが 病気 死亡 事故 火災 自然災害 犯罪被害など | 受験 就職 恋愛・結婚 出産 起業 住宅購入 資産運用など |
損失を回避すること、予防・軽減することをまず考えましょう。 損失に備え、貯蓄をしましょう。 必要に応じ、保険に入りましょう。 |
自分の夢や希望をかなえるためには避けて通れません。しっかりと準備をして臨みましょう。 もし失敗した場合にダメージをどうコントロールするかも予め考えておきましょう。 |
*下方リスクとも呼ばれます
**上方・下方の両方向があるリスク
②貯蓄と保険の特徴を知り、うまく使い分けましょう。
貯蓄 | 保険 |
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何にでも使える 大きな損失はなかなかカバーできない |
大きな損失もカバーできる(自動車事故など) 保険に入った損失にしか使えない |
⇒(例)
- 小さな損失には貯蓄で備え、大きな損失には保険で備える。
- 子ができたら生命保険に入り、子が成長し、貯蓄も貯まれば、保険を見直す。
③社会保険(政府が運営する公的な保険)について知りましょう。
社会保険には、年金保険、医療保険、労災保険、雇用保険等があり、“国民皆年金(皆保険)”です。
⇒民間保険に入る前に、まず社会保険でカバーされる内容を知りましょう。
社会保険、貯蓄などでカバーできない損失は?→必要な範囲で、民間保険に入りましょう。
- (例)医療費の自己負担は原則3割。さらにひと月の自己負担に上限があります。
- (例)自動車事故の対人賠償額は、強制加入の自賠責保険だけでは通常足りません。
20歳以上の人は、国民年金の保険料を納める義務があります。ただし、学生や、20歳から50歳未満の人には、納付を猶予(先送り)してもらえる制度があります(所得が一定額以下の場合)。猶予中でも、けがや病気により障害が残れば、年金(障害基礎年金)を受けることができます。猶予してもらうためには、必ず申請する必要があります。