新成人のための 人生とお金の知恵
④「お金を借りる」前に
①返せるかどうか、よく考えましょう。
②クレジットカードや消費者金融の金利は高いと知りましょう。
- クレジットカード
- カードを使うことは、お金を借りることです。
- 消費者金融
- 無担保・小口・短期・緊急の資金ニーズに柔軟に応じます。その分、金利は高くなっています(年18%など。下表の上限金利で貸すのが通例です)。
- (注意)
- 若者に、消費者金融で強引に借金させて、マルチ商法や投資・副業関係の商品・サービス(投資ソフト、副業講座等)を買わせる手口が頻発しています。「借りればよい」と言われても、断りましょう!
③お金を返せない場合、どうなるか知りましょう(奨学金を含む)。
返済期限が来ているのにお金を返せない状態(延滞)が2~3か月以上続くと
⇒個人信用情報機関に延滞情報が登録され、クレジットカードや住宅ローンなどを利用できなくなります。延滞金利も発生します。奨学金の返済、スマホ本体代金の分割払いの延滞でも同じです。
④金利には上限があります。
100万円以上 | 年15% |
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10万円以上100万円未満 | 年18% |
10万円未満 | 年20% |
- (注意)
- 「ヤミ金融」・・・「10日で1割(トイチ)」、「10日で5割(トゴ)」などの金利で貸します(年利では365%、1825%)。これは犯罪です。暴力的な取り立ても行われ、家族などにも被害が及びます。ヤミ金融には決して近づくべきではありません!
⑤「自己破産」についても知っておきましょう。
どうしても借金を返せないときは⇒思い詰めた行動(自殺、犯罪など)に走ってはいけません。裁判所に申し立てれば、破産が宣告され、通常は借金がなくなります(免責)。これを自己破産といい、個人を再出発させるためのしくみです。
自己破産すると、正規の業者から借りることはできなくなります。収入の範囲内に支出を抑える(「支出<収入」の原則に戻る)ことが必須となります。