おかねのね
買い物に行こう!行き先はどっち!?
保護者の方が子どもだった頃と現在とを比べてみると、社会の高齢化がより一層進みましたので、買い物のスタイル一つについてもさらに変化してきているはずです。
食料品から日用品、さらには衣服や家電までの品揃えのあるスーパーが増え、買い物をするにも一つの店ですべて間に合うようになりました。また車に乗って買い物がてら、映画館、ゲームセンター、レストランやさまざまな専門店などが入っている巨大な複合ショッピングセンターへ「遊びに行く」というスタイルも生まれています。
しかし一方で、お客さんが来なくなった商店街では次々とお店が閉まり、いわゆる「シャッター通り」といわれるような「しーん」とした町並みになってきています。また、商店街の経営を継ぐ人がいなくなり、お店を続けたくても続けられないような状況もあります。さらに最近では住んでいる人が少なくなるとスーパーまでもが閉店してしまうところもあり、近所で買い物ができないいわゆる「買物弱者」「買物難民」と呼ばれる人も現れてきました。
商店街では、毎日通ううちに店の人と自然に会話をするような馴染みの客となり、子どもを連れて行くと「矢口さんの子どもさんは百太くんって言うんだね」と覚えてもらえるなど、人と人との繋がりができやすくなります。すると子どもだけで遊んでいて何かあったときでも助けてくれたり、全く見たこともない不審者がいたときに大人が早めに気づくこともできたりします。町全体で防犯の役割ができていたのが商店街の良さでもありました。商店街を活性化させることによって町の賑わいを再び取り戻し、また買い物ができない地域には、トラックに品物を積み込んで住んでいる地域へ出掛ける「移動スーパー」が人気を集めており、安心して生活できる町づくりを目指す動きも出てきています。
みなさんが住んでいる地域ではどちらですか?子どもたちと話し合ってみてください。