おかねのね
大金持ちになったらどうする?
お金があれば、夢見たことを実現して達成感を得られる可能性が広がります。その反面、お金があればもっと欲しくなります。お金のことでケンカになったり、妬んだり、不安になったりします。子どもがお金に興味を持ち、お金が万能だと思う時期もありますが、お金では買えないものもあることも伝えましょう。お金は使い方次第で人生を良くも悪くもするのです。
お金には限りがある
家計のお金はどこから来て、どのように使われるのかを子どもに話していますか。収入は労働の対価である給料などの報酬で、その金額が限られていること、食費、住居費、光熱費などの支出があって、おこづかいもその一部であること、子どもを信用して買い物を任せていることを伝えましょう。こうしたおこづかいの意味を知れば、子どもも節度あるお金の使い方、くらしの大切さに気づくことができるのではないでしょうか。
お金は誰のために使うのか
お金は誰のために使うのでしょうか。自分のため、家族のために使うのが家計の支出ですが、世の中のために使う部分もあります。それが、税金や社会保険料など公共のための支出です。税金で道路や学校がつくられていること、社会保険料で高齢者に年金が支払われていることなども少しずつ話していくと、子どもが社会のしくみを理解することにつながっていきます。
年齢相応のお金の管理
お金の管理は、実際に行うことで身につくものです。例えば、子どもに旅行のおやつを予算の範囲で購入させる、休日の昼食を買い物から調理まで任せてみることは、限られた予算を使う経験となります。こうした体験は、子どもにとって、おこづかいを自分のために使うのとは異なり、家族のためにお金を使う機会となります。家計の一端を担う責任感と充足感を味わうことで、金銭管理能力を高めることができることでしょう。
成功者に学ぶお金との付き合い方
お金の稼ぎ方、使い方には、その人の人柄が出ます。有名なスポーツ選手が高額の契約金を手にするのを見て憧れる子どもも多いでしょう。でも、その陰に血のにじむような努力があることを、子どもにもわかってほしいですね。また、お金をたくさん得ることは、社会的な責任を負うことにもなるのです。チャリティーなどを通じて社会に還元している人にはその自覚があり、社会もそのことを高く評価します。反面、フェアでないお金の稼ぎ方や拝金主義的な生き方には、世間の目は厳しいものです。ニュースには、お手本も反面教師も登場します。家庭内でニュースを話題にすることにより、子どもの社会への関心が高まります。こうした日常の習慣が、子どもの社会やお金に対する感覚を培っていくのです。